2013年 01月 10日
すべての病気はホメオパシーでなおる? |
クリスマスの少し前頃に、知らない方からお電話をいただきました。インターネットで「ホメオパシー被害」で検索して、僕の連絡先に辿り着いたということでした。
メンタルな病を長く患ってこられたその方は、おそらく薬を飲み続けることの辛さがおありだったのでしょう。ホメオパシーに出会って、ホメオパスの指導を受けたのです。
そのホメオパスは、「こんなの(=精神科で処方された薬のこと)きかない。はやく薬やめて」、「すべての病気はホメオパシーでなおる」と言ったそうです。
その人に処方されたレメディを飲んだが、症状がひどく悪化したのでやめた、とのこと。
そのホメオパスがどういう協会に属しているかわかりますかと尋ねたところ、「団体名などはわからないけれど、クラシカル・ホメオパシーということだ」との返事。
私の友人がはまってしまった流派(?)は、プラクティカル・ホメオパシーという、より先鋭的になった療法でした。ホメオパシーの本やインターネット上の情報をみると、クラシカルというのはホメオパスの元祖ハーネマンの教えにより忠実で、より慎重で時間をかけたレメディ処方をするようなことが書いてあります。
(たとえばこのようなこと)
なので、クラシカルのほうが、商売っ気は少なくて、ほとんどカルトまがいのプラクティカルよりは安全なのかな、などと漠然と思っておりました。しかし、この電話してきた方の訴えをきくと、クラシカルを名乗るホメオパスでも、相当に乱暴なことをやってるんですね。まあ、流派の違いなどというのは、「目くそ鼻くそを笑う」程度のことなのか。(おっと、お下品な表現で失礼。)
ともあれ、精神科に長く通院している方に対して、「はやく薬やめて」なんて言うのはどうかしてますよ。よくぞそんなに無責任で危険なことが言えるもんだ。
電話をしてきてくださった方には申し訳ないことですが、僕が何かをしてさしあげられるというわけではありません。お話しをきき、その方の感じた怒りや不安を共有する、というのが関の山。とりあえず、「今のところ、被害対策の機関やネットワークはないようなんですよ。僕らも、そういうものがあれば助けてほしいと思っているのです」という実情をお話ししました。そして、アドバイスというほどではありませんが、そのホメオパスが発言した内容や、受診前後の経緯をできるだけ正確に記録しておくこと、県や市の関係しそうな諸窓口に相談すること、などをお勧めしました。公的な機関に相談しても、何かをしてくれるわけではないと思いますが、しかしそのような被害相談の数が増えてくれば、行政も何らかの対応を迫られるでしょう。
ホメオパシーの諸団体は、「病気の場合は病院にかかることを積極的に勧めている」と表向きは言うかもしれませんが、現場では各ホメオパスが相当に乱暴なことを(今も)言っているであろうと想像してしまいます。僕の想像が間違っているのであれば、それは幸いなことなのですが。
以下、余談。
某ホメオパシーセンターのブログに掲載されているレメディの写真にリンクをはらせてもらいました。右が通常のレメディ。左が動物(ペット)用のレメディだそうです。
ペットのためのホメオパシーは、今日本のホメオパシー業界が力を入れている分野のようです。いいところに目をつけましたね。ホメオパ業界の方のビジネスセンスは素晴らしいです。
ワンちゃんニャンちゃんが、ショックを受けたとき、怯えている時、攻撃的な時、学習能力が低下している時、疲労がたまっている時、飼い主や仲間を失って沈んでいる時、健康であれ病気であれ活力の回復のための浄化を必要としている時・・・・ それぞれに合ったレメディを飲ませるとよいとのこと(^v^)
飼い主さんがその気になって与えれば、飼い主の気持ちに敏感なペットは当然それに反応するでしょうから、感情的なつながりの強いペットには、間接的プラシーボ効果とでもいうようなものが働くかもしれませんね。
メンタルな病を長く患ってこられたその方は、おそらく薬を飲み続けることの辛さがおありだったのでしょう。ホメオパシーに出会って、ホメオパスの指導を受けたのです。
そのホメオパスは、「こんなの(=精神科で処方された薬のこと)きかない。はやく薬やめて」、「すべての病気はホメオパシーでなおる」と言ったそうです。
その人に処方されたレメディを飲んだが、症状がひどく悪化したのでやめた、とのこと。
そのホメオパスがどういう協会に属しているかわかりますかと尋ねたところ、「団体名などはわからないけれど、クラシカル・ホメオパシーということだ」との返事。
私の友人がはまってしまった流派(?)は、プラクティカル・ホメオパシーという、より先鋭的になった療法でした。ホメオパシーの本やインターネット上の情報をみると、クラシカルというのはホメオパスの元祖ハーネマンの教えにより忠実で、より慎重で時間をかけたレメディ処方をするようなことが書いてあります。
(たとえばこのようなこと)
なので、クラシカルのほうが、商売っ気は少なくて、ほとんどカルトまがいのプラクティカルよりは安全なのかな、などと漠然と思っておりました。しかし、この電話してきた方の訴えをきくと、クラシカルを名乗るホメオパスでも、相当に乱暴なことをやってるんですね。まあ、流派の違いなどというのは、「目くそ鼻くそを笑う」程度のことなのか。(おっと、お下品な表現で失礼。)
ともあれ、精神科に長く通院している方に対して、「はやく薬やめて」なんて言うのはどうかしてますよ。よくぞそんなに無責任で危険なことが言えるもんだ。
電話をしてきてくださった方には申し訳ないことですが、僕が何かをしてさしあげられるというわけではありません。お話しをきき、その方の感じた怒りや不安を共有する、というのが関の山。とりあえず、「今のところ、被害対策の機関やネットワークはないようなんですよ。僕らも、そういうものがあれば助けてほしいと思っているのです」という実情をお話ししました。そして、アドバイスというほどではありませんが、そのホメオパスが発言した内容や、受診前後の経緯をできるだけ正確に記録しておくこと、県や市の関係しそうな諸窓口に相談すること、などをお勧めしました。公的な機関に相談しても、何かをしてくれるわけではないと思いますが、しかしそのような被害相談の数が増えてくれば、行政も何らかの対応を迫られるでしょう。
ホメオパシーの諸団体は、「病気の場合は病院にかかることを積極的に勧めている」と表向きは言うかもしれませんが、現場では各ホメオパスが相当に乱暴なことを(今も)言っているであろうと想像してしまいます。僕の想像が間違っているのであれば、それは幸いなことなのですが。
以下、余談。
某ホメオパシーセンターのブログに掲載されているレメディの写真にリンクをはらせてもらいました。右が通常のレメディ。左が動物(ペット)用のレメディだそうです。
ペットのためのホメオパシーは、今日本のホメオパシー業界が力を入れている分野のようです。いいところに目をつけましたね。ホメオパ業界の方のビジネスセンスは素晴らしいです。
ワンちゃんニャンちゃんが、ショックを受けたとき、怯えている時、攻撃的な時、学習能力が低下している時、疲労がたまっている時、飼い主や仲間を失って沈んでいる時、健康であれ病気であれ活力の回復のための浄化を必要としている時・・・・ それぞれに合ったレメディを飲ませるとよいとのこと(^v^)
飼い主さんがその気になって与えれば、飼い主の気持ちに敏感なペットは当然それに反応するでしょうから、感情的なつながりの強いペットには、間接的プラシーボ効果とでもいうようなものが働くかもしれませんね。
by boxy-diary
| 2013-01-10 17:18
| ホメオパシー