明日からホセア書 |
死海写本 ホセア2章8-14節の注解(pesher)
いくつかの注解書を開き、また聖書辞典の類をいくつか広げて悪戦苦闘中。(まあ、前回までのダニエル書に比べると随分とっつきやすいとは思うが。)
アンカー・バイブルのHOSEA(Anderson & Freedman)は分厚い。う~ん、なんだこのヴォリュームは!ものすごく本格的な著作だ。しかも英語。これを使いこなすには相当な時間がいりそう。ふ~、どこまで消化できるかな・・・・部分的に参照する程度になってしまうか。
新共同訳旧約聖書注解のホセア書(鈴木佳秀)は学問的水準が高くて、しかも読みやすく、神学的な線が浮き出てくるような著述。これは大いに牧師を助けてくれそう。
2ヶ月ほど前に入手した『アモス書・ホセア書を読む 王国の終焉』(泉 治典)は、一冊の本として通して読みたくなるような、神学的興奮を与えてくれる本。
幸い、泉先生は上記のAnderson & Freedmanに多くを学んでいるとのことで、その説も所々に紹介されているので、間接的にアンカーバイブルの注解をふまえることになる。(ちょっとインチキ)
アモスとホセアのそれぞれの注解部分の前に「序章――王国と預言者」が置かれているが、その書き出しの文章にいきなり感動させられた。預言者とは一体何をした人たちなのかという難しい事柄を、泉先生はこう論じている。
預言者は、イスラエルの終わりと新しきイスラエルを語った人である。たんにイスラエルの過ちを訂正することではなく、古き罪なるイスラエルが完全に終わったことを告知した人々であった。預言者は、ヤハウェの声を聞き、聞いた通りに告げる。ヤハウェが語られた言葉は、人間によって反復されるときにも、その独立性、尊厳性を失わず、まさに力であって、決して情報ではないのである。
淫行の女(神殿娼婦であろうと考えられる)ゴメルとの結婚にはじまる預言者自身の“傷だらけの人生”を経る形で語られていくホセアの預言。さあ、心して取り組まねば・・・