1Q84 |
なんて言いながら、僕も今日、近くの本屋に走ってしまう予定。
BOOK1と2を読んだ方はご承知の通り、青豆も、天吾も、フカエリも、親の信仰・思想や職業によって幼少期に大きな傷(あるいは容易ならざる影響)を受けている。天吾は大人になってからも、日曜日になると嫌な気分になり、しばしば発作が起きる。カルト的な環境で育ったこどもたちが、その後の人生をどう生きていくか。宗教界に身を置くものとして、これは軽く流せない要素である。
テレビでいろんな人にインタビューしていて、BOOK3で何が一番読みたいかという問いに、青豆がどうなったか、青豆と天吾は出会うのか、二つの月はどうなってしまうのか、といったことをタレントや一般読者が答えていた。僕ももちろんそういうことに興味があるが、個人的に一番関心があるのが、青豆や天吾が背負っている荷物がどうなるのか。それがどういう意味を持ってくるのか。どう落とし前がつけられるのか。あるいはつけようがないのか。
Qはquarterを暗示しているだろうし、各BOOKがそれぞれ四半期を割当てられているので、BOOK4は必ず出るものと思われる。BOOK3は、再び、結末も何もないところで終わってしまうのかな。
かくして、読者は、村上春樹の術中に喜んではまり続けてしまうのである。
やれやれ。