大岳の山頂にてフランチェスコの如くに |
燭火礼拝では、22日の日記に書いたように、「羊飼いらや学者たちと共に 私たちのささげもの」というパートをもうけ、クリスマスの喜びや祈り、そして洗礼の恵みにあずかった感謝を、それぞれ個性豊かに表現してもらいました。
キャロリングでは、当初予定しなかったK林M枝さんのところに伺い、M枝さんがとっても喜んでくださったのを見て、「ああ来てよかったなあ」と一同充実感を味わったことです。
27日の主日礼拝も無事に終えて、束の間の解放感を味わう月曜日、H教会のK先生と共に奥多摩に山歩きに行ってきました。同行するはずの国立の巨人牧師は風邪のため参戦見送り。
奥多摩には馴染みがないというK先生と巨人牧師のために、イントロダクションとなるコースを考え、奥多摩の人気No.1、どこから見てもその特徴的な山頂がくっきりとわかる、大岳山(おおたけさん)にご挨拶!というのをテーマにすえました。
今朝、K先生から送られてきたメモによると、昨日の行程は次の通り。
午前 7:18 古里(こり)駅到着
7:25 出発
8:52 大塚山頂着
休憩
9:35 御岳山頂着
休憩
10:50 大岳山頂着
昼食
12:10 大岳山出発
13:03 鋸山山頂着
休憩
14:30 愛宕山麓着
15:00 奥多摩駅到着
15:12 電車出発
歩き始めた頃は小雨が降っていましたが、御岳から大岳に向かっている間に、陽が射し始め、大岳の山頂ではすっかりいい天気になり気温も上昇。冬と思えないようなポカポカ陽気で、楽しい山歩きを満喫。しかも嬉しいことに、こんな日に山歩きをする暇人はいないらしく、登り口から御岳山でも大岳山でもただの一人のハイカーにも出会わず、いつも人でにぎわう大岳山頂もわれわれが完全に独占。静かな山を味わいました。結局、帰路の鋸尾根で二人とすれ違ったのみ。
上の記録jによると大岳山頂で1時間20分も過ごしていますが、これには理由があります。持参のバーナーで湯をわかしてドリップし、のんびり食後のコーヒーとお菓子を楽しんでいると、K先生が「荒瀬先生のうしろに小鳥がきてるよ」というのです。その鳥が「ピー」と背後で鳴きましたが、それが私の耳に「エサちょうだい!」と聞えました。不思議ですが、本当にはっきりとそうわかったのです。
そこで、ちょうど手にもっていたクッキーを手でにぎってつぶして粉々に、掌にそれを載せて、さあどうぞお食べください、という気持ちで待ちました。
すると、どうでしょう。
手に乗って、クッキーを食べ始めました。
本当に小さい、愛らしい小鳥です。二羽で来ていて、もう一羽は近くの枝の上にとまったこちらの様子を伺っています。
一羽が飛び去ると、もう一羽が。
K先生がうらやましそうな顔でみるので、クッキーの残りを先生にあげました。K先生は最初、クッキーをのせた手のひらを怪しく動かして「おいで、おいで」をするもんだから、小鳥たちは遠くへ行ってしまいまた。
「先生、静止してなくちゃ、来てくれないですよ」。
「ああ、そう」。
妙な動きをやめたら、ほら、やっぱり来てくれました。
K先生、大満足。
K先生が帰宅後に鳥の図鑑で調べたところによると、「ほおじろはくせきれいだと思います」とのこと。
確かにこのような色でした。今、グーグルの画像検索で、ホオジロハクセキレイの写真をいっぱい見ましたが、どうなんでしょう。水辺に住むようだけど、標高1200メートルの山にもいるのあかな?野鳥に詳しい方、教えてください。
K先生があとで、「つかまえようと思ったら、手をぎゅっと握ればつかまえられたよ」といってましたけど、あの小鳥ちゃんたちは人間は親切なものだと信じきっているようでした。
<12月30日 追記>
このサイトなどをみると、どうやらあれはコガラのようです。はじめからそれを楽しみに出かける人がたくさんいるんですね。K先生、鳥類図鑑もういっかいチェックしてくださいね(^.^)
「僕たちは、小鳥に説教したという、あの聖フランチェスコのようだね」と、この出会いを大喜びした二人の牧師たちでありました。
(その夜、この二人の聖人が、他の仲間たちと共に、焼き鳥に舌鼓をうったことは内緒)