「長い雨がやんで」に曲がついた! |
「ダビデの最後の言葉」として語られているものです。
主の霊はわたしのうちに語り
主の言葉はわたしの舌の上にある。
・・・・・
神に従って人を治める者
神を畏れて治める者は
太陽の輝き出る朝の光
雲もない朝の光
雨の後、地から若草を萌え出させる陽の光。
神と共にあってわたしの家は確かに立つ。
旧約最大の詩人ダビデの遺言なのですから、当然、美しい詩です。
でもダビデという人は、詩人というだけではありませんでした。
王国統一を達成した強力な王であり、領土拡張を達成した野心的政治家であり、軍事指導者としての力を存分にふるった策略家であり、また、「英雄色を好む」という素質を多分に持った欲望に弱い罪人でもありました。
それゆえの偉大な業績があり、また汚濁まみれの罪過がありました。
決して「神に従って人を治める」歩みを貫き通せたわけではありません。
人との争いも多く経験しました。
ことに息子アブサロムの反逆は彼の心と体をいたく苦しめました。
栄光と挫折、偉業とスキャンダルが彼の人生を複雑な色にしています。
辛い時期も長かったのです。
でも
でも彼はなお、神の契約の確かさを謳います。
自分の力に信頼してではなく、神の真実に信頼して、長い闇のあとにくる朝の光を待ち望んでいます。
そもそも「神に従って人を治める者」を「王」に求めるなんてのは不可能であり馬鹿げたことに思えますし、イスラエルの歴史を見ればわかるように、王制そのものに無理があるのです。
しかし我々は「神に従って人を治める者」をイエス・キリストという「僕(しもべ)となった王」において見ることをゆるされました。キリストの道は、人を支配し人を利用するこの世の王の道と異なり、人に仕え自らを与える愛の道。その道の先に、いのちがあり、未来があります。
我々も、希望を歌うことがゆるされている・・・・長い雨の日にも、長い夜の闇の中でも。
このサムエル下23章の特に4節の言葉が、僕の心のうちに「賛美歌をつくりたい」という小さな炎をともしてくれました。
で
できたのがこれです。
歌詞を賛美歌工房にもっていったら、複数の方が曲をつけてくれました。
そのうち、小室典子さんが楽譜をデータで送ってくださったので、それを画像ファイルにして紹介させて頂こうと思います。