奥大介の死を悼む |
早朝、職場に出勤する道を軽自動車で走行中、対向車線にはみ出し、電柱に激突したとのこと。
郷里の尼崎でお好み焼き屋の手伝いをしているという話は聞いていたが、その後、宮古島で働いていたというのは知らなかった。10月19日のマラソン大会に出場予定だったという。「自暴自棄になっていたのではないか」、「酔っていたのではないか」という推測を述べる人もいるが、僕は、「いや、彼はこの島で再出発をはかろうとしていたのだ」と思いたい。
奥大介は、2002年から2006年まで横浜Fマリノスに在籍。
その間、2003年、2004年にJ1連覇という偉業を果たしている。
僕がいちばん頻繁にスタジアム観戦できていたのは、ちょうどその頃。
だから、奥のプレイぶりはよく覚えている。
(珍しく三ツ沢のメインスタンドから観戦した時に、周囲がざわついて、「おい、奥の奥さんが来たぞ」と誰かが言っていたので振り向いたら、かの女優さんがいたことも、妙に覚えている。その頃は、彼女のブログで家庭での仲睦まじい様子がよく紹介されていた。良い時代があっただけに、歯車が狂ってからの憤りは大きかったのかもしれない。)
スーパーな活躍、という感じではなかったが、中盤での機転の利いたプレイは観ていて楽しく、チームのリズムを作っていた。いい選手だった。
僕のFacebookのカバー写真はこれ。
いちばん右がアン・ジョンファン。その隣りでいい笑顔を見せているのが奥。
左から二人目は、2011年8月に心筋梗塞で急逝した松田直樹。
この写真の中で今もマリノスにいるのは栗原ひとりになってしまった。
でもこのユリカゴ・ダンスは、選手たちがみな本当に幸せそうな表情をしていて、こちらまで嬉しくなってくる。
奥大介、どうも有難う。
君の輝いていた日々は忘れないよ。
選手生活を終えてからは、ピッチ上とは違ってパスがうまくつながらず、シュートも決められずと、苛立つことが多かったんだろう。それでもなんとか道をみつけようと、頑張ってたんだろうね。お疲れ様。
R.I.P.
18日、ニッサンでのマリノスvsエスパルス戦の前には、彼を偲び、黙祷がささげられたという。