4月7日 イースター前の土曜日。
復活祭の日曜日のため、教会では様々な準備が行われた。
掃除をする人、卵をゆでてイースター・エッグをつくる人、週報を刷る人、説教の準備をする人・・・・
台所では体格の良い男性がじゅうじゅうと豚バラ肉を焼いている。
今年のイースター祝会、食事のメインはS執事による「豚バラのオッソブーコ風」。
S兄は数年前、仕事でミラノに駐在していて、ミラノの日本人教会に通っていた。そこで知り合ったシェフに、イタリア風の何かをイースターの食事に作れないかと相談。その結果、このメニューになったとのこと。
タコ糸でしばった豚肉を軽く焼いたあとは、ぐつぐつと長時間煮込む。いいにおいだ!

当日は、このお肉料理の他、イタリア流のカルボナーラのスパゲティとペンネ、そしてサラダ。そして、ちょっとおしゃれなカップにはいったフルーツ・パンチ。春らしい食卓でした。執事さんがた、ありがとう!
さて、今年のイースターで嬉しかったことの一つは、米国の友から送られてきたイースターの新しいバナー。ジャーマンタウン教会で数多くの素敵なバナーを作っているマージーさんに、1月に会った折りに、「うちの教会のイースターのバナーは古くなって、布が黄ばんできてしまって、そろそろ新しいのが必要なんだけど・・・・」と、さりげなくおねだりしたところ、彼女が昨年末に本部伝道局での仕事をリタイアしたこともあって、さっそく作ってくださった。やったあ!
(アイロンかければよかったね、とあとで妻にいわれた・・・ うん、たしかに。)
下に書いてあるのは「アレルヤ!」(ハレルヤ=主を賛美せよ、ということ)
右上に飛んでいるのは蝶。
ちょうちょは、固いさなぎを突き破って命が表れ出る、というところから、復活のシンボルとして愛用される。
彼女にはこれまで、エピファニーと世界聖餐日のバナーを作ってもらっている。その二つは、僕らの教会になかったもの。今回のものは3枚目だが、前2作とはかなり感じが違う。おそらく意図的に、きっちりとした長方形にしないで、素人っぽい手作り感を出したみたいだ。見ていて、あたたかい気持ちになる。
すべて彼女に作ってもらうというわけではない。めぐみ教会の人たちがこれまでに手作りしたバナーも、かなりの数にのぼる。
アドベント(待降節)=青、
クリスマス=白、レント(受難節)=紫、イースター=白、ペンテコステ(聖霊降臨日)=赤、通常期(「ただめぐみにより」という聖句いり)=緑。クリスマス用にはもう1枚、2階の窓につるす赤と緑のものも。バナーというのは要するに「旗」のことで、これによって教会暦や行事暦にしたがっての礼拝のテーマを、色や絵柄や言葉によって象徴的にあらわすもの。
僕は、これを教会の人たちの賜物を活かして自分たちで作るのが、非常に有効な礼拝参与の方法ではないかと思う。アメリカではバナーの使用が広まっているため、教会用品店に行けば様々なバナーを買うことができる。かなりのお値段であるし送料もかかるが、日本からでもインターネットで容易に購入することができる。
(興味のある人は、church liturgical bannerなどの単語で検索してみてください)
しかし、自分たちでデザインし、自分たちで縫ったり切ったり貼ったりしながら作ることのほうが、自分たちの礼拝堂や礼拝文化や信仰傾向に沿ったものになるし、また、作ること自体が礼拝教育になるので、ずっと良いと思う。
礼拝堂の視覚的な要素が礼拝者に与える影響を過小評価してはならないと思う。近年の研究でも、人間というのは非常に大きな情報を視覚から取り込んでいるという。中世の教会でステンドグラスや宗教画が果たしてきた役割を考えれば、改めて言うまでもないだろう。日本の教会では、年間主題を書に墨書でしたためて掲げることをしてきたが、あれも一種のバナーといえなくもない。
でも、礼拝の豊かさ、その恵みの多彩さを表現するという意味では、聖句が仰々しく書いてある書よりは、さまざまな図柄と色をもって礼拝テーマを表現するバナーのほうが、僕は好きだな。
礼拝後に、マージーに送る 「ありがとう!」写真を撮影。
みんないい表情(^v^)
<おまけ>
カルヴァン礼拝研究所(米国ミシガン州グランドラピッズ)のサイトに、「バナーのデザインの八つのヒント」というページがあるのを発見した。これはなかなか有益な教えだ。
1)まずは礼拝堂にすわって、ようくスペースを観察して、どこにどうフィットさせるのがよいかをよく考えなさいよ。説教卓や聖餐卓や洗礼盤の重要性を妨げるようなことがあっちゃいかんよ。
2)礼拝堂以外にもバナーが効果を発揮するスペースはあるよん。
3)装飾的見地からでなく、神学的見地から考えるべし。「どうやって作る」からじゃなくて、「なぜ作る」から始めようね。聖書のことばや教会暦の主題からはじめることを勧めるよん。
4)他の教会の例や書物からアイディアを得ようね。いろいろな所に、使えるものがある!
5)実際的に考えよう。バナーは掛けるのに容易で、収納も容易じゃないといかんよ。
6)教会員の賜物をフル活動! すごく高いところにつるすのでも、職人的なワザをもった人が教会にはいるもんだよ。
7)誰が材料費と工賃を払うのかをはっきりさせること。もちろん無料で作ってささげるという場合もあるだろうし、お金をもらっての仕事として作るという場合もあるだろう。
8)こどもたちの力も用いよう。こどもの絵をデザインに使うとか、Tの字型のポールにつける小さいバナーを作って、入堂行進のときに順番にもってもらうとか。
http://worship.calvin.edu/resources/resource-library/eight-tips-for-designing-liturgical-banners/